こたつのデメリット
こんにちは!
みやざき整骨院の篠塚です(^○^)
今日は、この時期に欠かせないコタツのお話です!
1.脱水症状
不感蒸泄という言葉をご存知でしょうか。
これは、私達が感じることなく、気道や皮膚から蒸散する水分を発していることを表した言葉です。
そして冬の気温が低い時にも、不感蒸泄は絶えず行われています。
驚くべきはその排出量です。
健康な人でも、その量は一日約1Lほど。
そしてそれは、体温が1度上がるごとに、15~20%増加するといわれています。
こたつにずっと入っていると、一体どうなるでしょうか。
こたつ内の気温と体温が、両方同時に上昇することになるので、不感蒸泄の量はかなり増加します。
これが脱水症状に繋がるというわけです。
脱水だけでも人間は倦怠感や眠気を感じ、放置すれば死に至ることもあります。
もちろん、こたつ程度ならその前に水分をとろうとするでしょうが、その際はただの水ではなく、お茶やスポーツドリンクをおすすめします。
実際に、こたつ寝による脱水症状で病院に搬送された例も多く存在します。
2.便秘
こたつ寝により、身体が水を失えば、当然どこかから補おうとします。
沢山の水を含んでおり、それでいて人体に要らないもの…それは便。
水分は小腸や大腸から再吸収されますが、からだに水分が不足していれば、再吸収の量は増えます。
必然的に便は水分を失い、便秘気味に。
こたつでウトウトしているうちに、腸のなかでは便のカチカチ化が進行しているというわけです。
3.脳梗塞
こたつの脱水症状は、血管からも水分を奪います。
つまり、血液の粘性が増加し、どろどろになるのです。
どろどろになった血液のなかでは、ふだん怪我をしたときなどに血を止める血小板の働きが裏目に出て、必要もないのに塊りを作ってしまいます。
それは、いわゆる“血栓”というもの。
この血栓が脳に飛べば脳梗塞、心臓に飛べば心筋梗塞、肺の血管に飛べば肺塞栓症と、死に至る恐ろしい病気の原因になります。
4.不眠
一度、普通の布団で眠る場合について考えてみましょう。
人間の身体は、寝ているときは熱を放出し、体温を下げるように働いています。
その放出された熱は布団の中に残り、自分の体温は下がります。
すると、相対的にからだはとても暖かいと感じるようになるわけです。
これは人間の生理的なメカニズムであり、人間は無意識でこの状態に慣れています。
ということは、体温以上に暖かいこたつで寝てしまうと、睡眠のリズムが狂ってしまうことになりかねないのです。
また、布団なら暑くなって這いだすことができても、こたつではそうもいきません。
喉が渇いて目を覚ましやすくなることもあり得ます。
つまり、こたつで寝ると眠りの質が下がる、ということです。
すごく気持ちよく感じられるこたつ寝ですが、実はぐっすり眠れているわけではないのですね。
5.腰痛
こたつで目が覚めたら、“腰が痛い!”という経験はありませんか?
長時間おなじ姿勢でいることは腰痛の原因になります。
特に、こたつの敷マットはそう分厚くはありません。
また、座いすなどは不自然な姿勢になりがちなので、ますます腰痛の発症率は上昇してしまうのです。